前科者通信 〜ポルシェ万次郎の刑務所日記〜

 

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【保釈後】 半年間の勾留より保釈・逮捕の経緯

 

 皆さんどうもお久しぶりです。管理人のポルシェ万次郎です。ごくプライベートな事情で半年以上もの間、サーバをダウンさせたまま各運営サイトを放置せざるを得ない状況にありました。メール等で連絡をくれたであろう方、ご心配やご迷惑をおかけして申し訳ありません。「プライベートな事情」ではあるものの、本件が刑事事件に発展しているという関係上、最低限の説明責任をここで果たすのが肝要であると判断し、事件についての大まかな概要を下記に説明させていただきたいと思います。

平成17年の5月12日、いつものように事務所で仮眠を摂りながら夜を徹してパソコンを弄っていました。すると午前8時30分頃だったでしょうか、突然背広を着た捜査員約30名が裁判所よりの捜査令状を携えて私のメインの方の事務所に踏み込みます。2、3ヶ月前から警察の内定が入っていたらしく、ガサ入れは私の住居、事務所、商品倉庫の合計5ヶ所に対して同時刻に行われたようです。私が代表を務める通販会社にて、ブランドメーカーの商標を侵害する物品を販売している可能性があるとのことで、該当すると思われるブランドメーカーの鑑定人を同行させての捜索でした。そして鑑定の結果、商標侵害物品を販売・譲渡目的で所持していたという「商標法違反」の罪により、現行犯逮捕という形で私の身柄は拘束されることとなります。

 

新聞報道では押収された商品の数は約3,000個だとか書いてあったように思いますが、実際のところはそれ以上の個数が「押収 または任意提出」という形で事務所から運び出されました。該当の商品だけではなく、事務所にあった全ての商品が事実上拒否権のない「任意提出」という形で警察に持っていかれた訳です(のちに還付される)。その他、事務所で使用していた6台のパソコンの内、通信販売で使用していたであろう4台を押収されてしまったので、以降は一切の営業活動や顧客や取引先への連絡が行えない状況となってしまいました。売掛金や買掛金の処理も満足に行えず、残された従業員らは大変だったようです。 証券取引法違反の嫌疑で強制捜査に入られたライブドアにしても、パソコン等を押収されてこれからの通常業務が大変だと思います。

 

また、本件について書かれた新聞記事を読まれた方は、私の会社があたかもブランドの偽造品のみを確信犯的に販売していたような、事実とは異なった印象を恐らくは受けた琴と思います。そんな状況の中、やはり逮捕報道をきっかけに私の会社へは鬼のような問い合わせ、返品依頼があったそうです。ある種の風評被害であるとは若干言いにくいのですが、ちゃんとした正規品を購入されている多数のお客さんに対しても、私の指示(弁護士へ伝達)により返金等の真摯な対応を残された従業員らが行ってくれていました。このような起訴前に自主的な返金を行っていたことは、裁判においても評価が高いそうです。報道の「逮捕容疑」にあった「京都在住の30代の女性が被害届を・・・」というのは、その後対象者が起訴状に挙がっていなかったので、実在している方なのかどうかは正直分かりません。

私の身柄は京都府内にある向日町警察署で拘束されることになりました。実際の取調べは京都府警本部生活安全部生活経済課の刑事らが中心に担当することになります。逮捕されて警察署に連行された場合、まずは警察官による取調べを受けることとなりますが、交通違反等の軽微な犯罪であれば調書を取った後に釈放となる場合があるものの、大抵の事件の場合はすぐには釈放されず、「48時間以内」の取り調べを受けなくてはいけません。警察はこの制限時間内(48時間+24時間の延長が可能)に取調べを終え、検察に書類を送らなければいけないのですが、書類を受け取った検察もやはり逮捕後72時間以内に裁判所へ「勾留請求」を出す必要があります。72時間以内に送検出来なかった、或いは行わなかった場合は、検察は被疑者を勾留することができず晴れて釈放となります。

 

勾留請求後、「逃亡の恐れ有り」「証拠隠滅の恐れ有り」「住所が不定である」などの理由から裁判所より勾留が認められた場合、被疑者は留置場や拘置所などの施設へ身柄を10日間拘束される訳ですが、この期間はさらに10日間の勾留延長が可能なので、検察は最大で23日間被疑者の身柄を拘束することが可能です。被疑者は通常警察署内の留置場に身柄を拘束され、最大23日間の勾留期間を使って警察より取調べを受けることとなります。この期間中に警察が取調べを行った結果、「初犯で軽微なため、起訴するに足りない」「起訴しても有罪に持って行けそうにない」などと検察に判断された場合は釈放となりますが、やはり通常は検察に起訴されて「公判請求」「略式請求」などの措置へと進みます。軽微な犯罪であれば被疑者同意の上で書類のみの略式裁判が行われ、50万円以下の罰金などを支払って釈放となるケースも多々ありますが、通常は起訴されて「被告人」という身分になり、裁判で判決が下るまでの間を引き続き留置場、或いは拘置所に移監されての勾留生活を続けることとなります。私のように再逮捕や追起訴される人間、引き続き警察署内で調べたいことが残っている場合は、起訴後の勾留という形で留置場に身柄を置いておかれますが、そうでない通常の場合は身柄を拘置所へ移されることの方が多いようです。

私は初日の取調べでのこと、担当の調べ官に「ヤクザのような真似をしやがって」などと言われながらも、まずは当番弁護士制度を活用して弁護士を呼んでもらうことにしました。翌日に弁護士は来てくれましたが、「今回の事件で詐欺罪が適用され、再逮捕される可能性が高い」と告げられ、何らかの行政処分や罰金程度の処分を受けて釈放されるだろうと甘く考えていた私は、会社事務所や倉庫の閉鎖を決意することになります。逮捕の一ヶ月前に100万円近い保証金を支払い、大規模な設備投資まで行ってフロア借りした事務所ではありましたが、勇気を持って撤退することも必要な判断ではありました。

 

商標侵害を指摘された「一部ブランドメーカーの一部商品」については、その仕入値の安さから正規な商品ではないかもしれない可能性を十分に認識していながら、それら商品を「新品・本物」として販売していました。そういったいい加減な姿勢は 「未必の故意」があったということで 、やはり詐欺行為に値するとの見解になるようです。商標侵害物品とされた商品については我々のみならず、今回警察の依頼を受けたブランドメーカーの鑑定人でさえ見分けがつかないケースも多々ありました。露店で外国人が販売しているような商品などが偽物であり、それらを販売することが犯罪行為であるという認識は常識として私の中にもあったのですが、そのような粗悪な商品は今まで一度として扱ったことはありません。

 

原価2千円の鉄鉱石も加工すれば5万円、自動車に組み立てれば付加価値が付いて100万円にも跳ね上がるそうですし、アパレル(ブランド)も例外ではなく流通とは概ねそのようなものだという希望的観測が、私の中に多分にあったように思います。まさか仕入れた商品を毎回一個ずつ鑑定に出すわけにもいかず、仕入価格が異様に安い商品や身元の怪しい業者が営業して来る商品に対しても、そのまま安易に取り扱ってしまったというのが本当のところです。認識の程度としては「値段があまりにも安いからブランドメーカーの商標を侵害している可能性がある。しかし偽物ではない」といった感じではありました。我々の取り扱い商品のように、あれだけネット上や量販店に流通している商品属性が偽物のはずがないという思いや願いもありました。現在ではこういった考え方が間違っていると理解しています。


1.国内直営店で購入

定価販売なので値段は高いが、99.999%本物なので安心。お盆やお正月時期のバーゲンを狙いたいところ。店員やその身内は社販価格でゲット出来る場合も。
2.海外並行輸入

海外の直営店や正規代理店で安く購入した商品を国内で販売すること。ブランドによって業者の仕入価格は異なるが、消費者は概ね国内定価よりもはるかに安い値段での購入が可能となる。 なお、並行輸入そのものを法律で禁止している国もある。稀少な国内未発売商品もあり。
3.海外工場の横流し品

直接仕入業者が買い付けに行くなど、正規なルートを通さずに流通。保存状況が悪いのか、化粧箱や商品自体に汚れが見られる場合があるので 業者各位は要検品。廃盤になっている商品がゲット出来ることも。とりあえず安い。
4.海外工場が独自に製造(ほぼ同一の素材を使用)

インターネットオークションに出品される95%以上がこの属性と思われる。正規品と比べ、部品や縫製の一部が異なる場合も。安物のアクセサリー類 (シルバー)は特に正規品との違いが分からない(メーカーも同一と判断するし、実際に同一だと思う)。メチャメチャ安い。
5.海外・国内工場が独自に製造

中国人辺りが適当に製造しているのか、日本語の表記がやたらとおかしかったりする。露店で外国人が販売していたりする。アホみたいに安いらしい・・・ ・・・。

私が直接海外へ仕入れに行っていた訳ではないので詳細は分かりかねますが、日本国内に流通しているブランド商品は概ね上記のように分類されると思います。【1】【2】は正規な商品として扱われますが、【3】【4】【5】はどれだけ理屈をこねてもブランドメーカーより商標侵害物品と判断され、つまりは 「違法物品=偽造品・コピー商品」ということになります。パチンコ屋の景品に並んでいるブランド品は殆ど【3】【4】に分類される商品で、仕入先となる卸業者は特にヤクザであると かいうこともなく、意外にもそこら辺の普通の業者だったりします。パチンコ店に景品として陳列出来る価格の上限は最高一万円までと法律で定められていますので、ブランド品の高級バッグや高級財布が正規な商品であるどうかは、利益を出す為に 一万円未満の安値で仕入れなければならないという店側の採算性を考えれば、まあ子供でも分かる理屈です。製造の大元はEUマフィアが絡んでいるとかいないとか・・・ ・・・。【5】はネットオークションなどでたまに掴まされることがあるので要注意です。もしご希望なら、大阪であれば鶴橋辺りで購入出来るとかの噂 があります。ネットで正規品を安く購入する為のヒントですが、出店審査の厳しい「ヤフーショッピング」「楽天市場」へ出店しているネットショップ、私から在庫商品やショップ運営のノウハウを移譲されて営業を行うようなネットショップであればまずは安心だと思います。私が検察より還付された大量の正規品は、警察サイドでの厳重な鑑定作業を済ませているので間違いがありませんし(違法と判断された商品は焼却処分済み)、十分な反省を終えた累犯の厳罰さを理解している私が再び犯罪行為に手を染めてしまう動機もないので 、さらに安心だったりです。

「週刊大衆」に連載中の藤本義一氏のコラム、『けったいな人たち』の630回目に興味深い内容の記事がありましたので、その一部を 下記に紹介させていただきたいと思います。

(〜前略〜)どうやら、詐欺師の方から見ると、騙される方が欲深いようだ。人間の欲深さを是正するために詐欺師は存在していると彼らは思っているらしい。六十代の詐欺師の前科五犯の紳士は、実に奇妙なことを語った。「わたしはブランド物専門なんですがねえ」ときり出した。この三十年間で五回検挙されて服役しているという。「経済高度成長期に入って、日本の外国ブランド志向が高まったわけですよ。ルイ・ヴィトン、アルマーニ、フェラガモ、グッチ、シャネル・・・・・・」彼は言下に二十種類のブランド名を挙げた。彼等一派はブランド物の偽造製造に目を付けたわけである。「実物をバラシテ研究するわけですよ。特にバッグ類です。革、ビニールの品質、縫製の具合・・・・・といったものを分析します。するとブランド物が如何に高額かというのがわかるわけです」同じ材質で同じ物を二十分の一、いや、三十分の一で作ることが出来るというのである。彼の一派はどうやら義憤を感じて偽ブランド物に挑戦しようと結束したようだ。「ブランド物というのは、暴利を貪っているとしかいえませんねえ。全く同じ物が二十分の一の値段で作れるわけなんですよ」自分たちのやっている行為は正義に基づいているという信念は変わっていないという。「五万円のバッグが二千五百円で作られるわけです。エルメスのケリーバッグなんぞは七十万円のが七千円で作れるわけですな。百分の一ですよ」見た目にも触覚的にも全く同じ物だというのである。韓国、中国、イタリアでは、堂々と偽物を売っていて、別に罰せられることはないのに、日本では検挙されるのが腑に落ちないという。「世の中には騙されて気持ちのいいモノというのは沢山ありますよ。わたしはルイ・ヴィトンのバッグを十分の一ぐらいの値段で販売する関東の元締めをやっていたわけですが、これで服役するというのはわからないではないですか」怒りを露わにしていうのだ。こっちはその通りだと思う。やはり詐欺師は作家より上だ。

私は元々遵法意識に欠ける非常識な人間ですが、知的財産権については十分な理解をしているつもりです。例えメーカー側がブランド的付加価値を利用して暴利を貪っていたとしても、ブランドイメージというのは長年苦労して築き上げていくものなので、このメーカー側の正当な権利を第三者が許可なく侵害して良いはずはありません。知的財産権の侵害を不問と考えるような国は民度が低いと言わざるを得ないです。また、占いやおみくじのように騙されて気持ちの良いものは確かに沢山ありますが、ブランド品は「本物と言えるかどうか」を重要視する人が日本では特に多いので、やはり同じ素材を使用しているから問題ない、或いはありえないくらい安くしているから問題ないというような考えは間違っていると思います。

ブランド品の真贋で何かと噂の絶えない「ドン・キホーテ」を検索エンジンで調べていると、営業の今日・明日シリーズと題した個人のコラムを見つけましたので 、これも大変興味深いので下記に紹介させていただきます。

5 ブランドは、ホンモノか?


■テーマを予告したら、そのとおりになった!
ポロ・ラルフローレン、ナイキ、アディダス、エレッセ。みんなニセモノ、false, counterfeit, forge! たくさんのブランド品がウソ、ニセモノだった。愛知県警が偽ブランド輸入衣料業者を摘発したところから始まった。ジャスコ、ダイエー、イトーヨーカドーなどの大手スーパー、オリンピック、ダイクマ、ドン・キホーテ、アイワールド、セキドなどのディスカウント、和光電気、上州屋、田原屋、福田屋百貨店では、今まで売ってきたニセモノの自主回収を始めました。さらに、ジーンズメイトやライトオンも始めた。いずれも大量仕入れ大量販売してきた流通大手ばかり。新聞での彼ら流通業のコメントは「ニセモノを公表すると雪印のようになりかねない。どの程度ニセモノなのか見極めたかった」「消費低迷の中で少しでも安いブランド品を仕入れたかった。輸入業者のチェックが甘かった」とのコメントが。


■流通はダレもニセモノを見抜けなかった?
流通業は口をそろえて、輸入業者のせいにしていますが、これはずいぶんとヘンな話です。近ごろの流通業の品定めと購買能力はこの程度なのでしょうか。業者がもってくる話や商品はなんでもOKしてしまうということでしょうか。業者はブランドものならなんでも流通業が仕入れてくれると思っているのでしょうか。この話をたどると、だれも商品そのものをしっかり見ている人がいないようです。ブランドがついていれば、正規のものより安ければ、多くの消費者が必ず買う。このことで輸入業者はニセモノを輸入し、流通は大量に仕入れて値段をたたき、さっと売ってさっと儲ける。ほんとうは流通もこれがホンモノとは思っていなかったのでは?さらにこのような商品には基準内商品と基準外商品があるといいます。ブランドをつけるにふさわしい商品とそうでない商品。ほんとうはどちらもほんとうのown-makeのブランド品ではないのです。今のブランド品の多くは、そのブランドがついていなくては、とても売れないモノなのでは。でもブランドがついたとたんに売れていく。ならばやはり。


■ブランド品を欲しがる消費の初心者がいるかぎり
前4号にこのコラムで「ブランドは、ほんものか?」を取り上げると予告したのは、近ごろのあの手のブランド品はホンモノなのか、疑問を呈したかったのですが、なんと、ほとんどのものはニセモノだと11月26日にマスコミが報じ、疑問はクリアされました。同じブランドがついていても、その素材や品質、カラーやデザインはやはりあの値段のものです。ホンモノを使っている目から見れば、明かに怪しいまやかしものです。たとえ有名ブランドものでも、いずれも中国や東南アジア、そしてアメリカ製です。そしてブランドに弱い国、日本に大量に輸入されてくるのです。そのターゲットは若中年世代、とくに若い人や共働き家庭です。彼らがこのような「えせブランド品」をなぜ欲しがるのか。それは消費の初心者だからです。このモノ余りの時代でも、この世代は自らの目とポケットでモノを買う消費のビギナーですが、そのモノ選びの判断基準を正しく持っていません。他人が持っている高級品を自分も持ちたい。なにかひとつ高級品を持って満足したい。それを持つことで自分自身が上等に見られたい。ここからブランド品追っかけ症候群が始まります。この初期症状が進むと中期症状へ。ブランド品の追っかけ買い漁りが重なり、それ以外のものが見えなくなります。業者や流通にうれしい条件がそろっていきます。でも、だれもが持ってしまったら、それって、ブランド品?


私のような個人事業主ではなく法人が商標法違反で摘発された場合、責任の所在は代表取締役にあるのか事業部の責任者にあるのか 、それとも現場の仕入担当者にあるのか明確でない場合が多いです。「事業部の部長に一任してある」「仕入の全ては担当者が行っていた」「上司に与えられた仕事をこなしていただけ」などと、各人がそれぞれ責任を転嫁すれば誰かを詐欺の罪で立件することは難しく、企業にとってはさほど痛手ではない額の罰金を支払って終了 (行政処分)という決着が多いようです。

話が少し逸れてしまいましたが、このテキストを執筆中の現在の私は保釈の申請が認められ、制限付きで特別外の世界へ出ることを許された保釈中の身ということになります。取調べが終わって起訴されると、裁判で最終的な判決が出るまでの間は身柄を拘置所へ移され、引き続き勾留生活を送りながら裁判所へ通うのが一般的です。私の場合は再逮捕や追起訴が行われた為、拘置所へ移監されることなく何と半年以上の長きに渡 り、留置場で警察当局の取調べを受けていました。保釈には保釈金(保釈保証金)を裁判所へ預けることと、「捜査や裁判に協力的で逃亡や証拠隠滅の恐れがなく、証人や被害者に対しお礼参り等を行う心配がない上 、身元がはっきりしている」などの条件を満たすことが最低限必要です。保釈金の額は被告人の社会的地位や収入によって左右され、一般 の事件で150万〜200万円程度、『男たちの大和』で大注目な角川春樹やコクドの堤オーナーらが1億円くらいだったと思います。ちなみに私の場合は500万円の保釈金を求められましたが、これらは当然ながら裁判が終われば選任した弁護士の口座を通じて返還されることになります。しかしながら、保釈金が裁判所より返還されるのは判決後早くて2週間、遅い場合だと1ヶ月もかかるそうで、そもそも何故こんなにも長い期間を設ける必要があるのか疑問なのですが、それならそれで利息を付けて返してくれても良さそうなものです。全国の裁判所に預けられた保釈金を全て集めれば結構な金額になりますので、これらを運用して利息を還元することは十分に可能だと思います。

 

また、拘置所では保釈金を払いたくても経済的な理由で払えない人が全体の7割程度いるらしく、アメリカみたいに保証人を3人付ければOK(被告人が逃亡すれば罰金が課せられる)みたいな制度を導入すれば、何の生産性もなく無駄に勾留されている人の人数を減らすことが出来ますし、拘置所で発生する看守の人件費も大幅に削減 できると思います。あと、日本の裁判は諸外国と比べても長過ぎるので、これを改善してくれない限り今回の裁判で執行猶予付きの判決がもらえなくても 、大阪高裁へ控訴する気にはなれません。執行猶予というのは文字通り刑の執行を猶予しましょうという寛大な措置のことで、この執行猶予期間中に再び刑事事件を起こせば刑期が加算されるので注意が必要です。執行猶予が付きやすい条件としては 、「初犯である(罰金刑は除外)」「3年以下の求刑」「改悛の情や反省の態度が見られる(被害弁済を終えている)」「逃亡の恐れがない」「家庭内で経済的・精神的に重要な存在である」の項目が挙げられるそうですが、私の場合は一応全てに該当してはいます。控訴するのであれば判決後14日以内にしなければいけませんが、私の担当弁護士によれば今回の事件で執行猶予が付いた場合、逆に検察の側が控訴してくる可能性があるとのことです。刑が確定すれば懲役となる訳ですが、留置場や拘置所に勾留されていた間の未決勾留日数の何割かは刑期から差し引いてもらえます。判決で実刑となった場合でも、その量刑は検察の求刑に対して7割というのが相場ですので、私の場合は仮釈放 (初犯だと刑期の三分の二が終わる頃が相場)をもらえることも想定に入れると、実質1年半くらいを刑務所の中で過ごすことになりそうです。

普通に考えれば偽ブランド品を販売してはいけないなんて子供でも知っている理屈ですし、私の環境でそんなリスキーなことをするメリットは冷静に判断しても考えられないです。 しかし辻元清美(秘書給与詐欺を行った社民党議員)のように、「うちだけとちゃうやん!出る杭だけ打つのはおかしいやん!」だなんて言うつもりもなく、逮捕の当日から容疑を全面的に認め、警察の捜査や被害の回復(代金弁済・商品回収・任意提出)には最大限の協力をさせていただきました。サイト管理人のプライベートや不祥事について気にしない、問題にしないというドライな方もいらっしゃるとは思いますが、「そんなサイトや管理人は応援出来ない」「今回の事件についてはガッカリだ」と思われた方も当然いらっしゃる訳で、その辺りについては期待を裏切ってしまい本当に申し訳ないと思っています。思えばここを読んでくれている方の殆どは私の趣味サイトからリンク誘導されて来ている人達なので、今後はサボリ気味であったサイトの更新頻度を上げてるなどして応えて行くべきだと考えています。「前科者とフレンドリーな会話が出来る素敵なサイト」という趣向も需要があって面白いかもしれませんが、今回の事件で迷惑をかけた方のことを考えるとポルシェ万次郎というハンドルネームでの活動を数年間は凍結した方が良いとの結論に至りました。今後は掲示板等でポルシェ万次郎という名前が使用されることは基本的にはないものと思います。別のハンドルネームでの活動は予定していますので、今まで応援してくださった方もアンチの方(笑)も、特徴ある文章ですぐに分かるかとは思いますがそっと見守っていただければ幸いです。新しいハンドルネームは "ヌード・オブ・ザ・リンゴ姐さん" にしようと思っています(嘘)。

このテキストがポルマン語録として掲載されているということは、私は実刑判決(求刑3年だと判決の目安は懲役は2年3月くらい)を受けて刑務所にいる可能性が高いです。

※このテキストを書き上げたあとの話ですが、論告求刑のあとであっても積極的な被害弁済(代金返還)を続け、こちらが全ての「被害者」に対して被害弁済を終わらせたことを検察に評価され、異例の「求刑の打ち直し」が行われることになりました。これで判決までがまた伸びてしまった訳ですが、検察からの求刑が3年から2年6月に短縮されたのは喜ばしいことではあります。しかし弁護士によれば検察は強く実刑判決を求めているとのことで、求刑が3年を切っているとはいっても執行猶予が付かない可能性が依然高いとのことでした。いずれにせよ、執行猶予付きの判決が確定するまでは、部屋を借りることも電話回線を引くことも難しい状況です・・・・・・。

数年後の株価の値上がりを期待して、刑務所へ入る前に今から日経平均をバランス良く買っておこうかなんて考えています。警察署の留置場内に勾留された半年間強でも相当長く感じましたが、ああいう情報の絶対量が不足している閉鎖された環境では確実に阿呆になります。刑務所ボケを直す為には服役期間の3倍は必要と されているらしいですが、何をするにも刑務官の許可を求める癖が付いてしまい、能動的な行動ができない人間になると も言われています。名作映画『ショーシャンクの空に』でモーガン・フリーマン扮するレッドが出所してスーパーの定員となった際、スーパーの店長にわざわざ用便の許可を求めていましたが、 出所後は本当にあんな感じになっちゃうそうです。

 

今回の事件はちょっと商売気のある兄ちゃんが危機意識のないまま暴走して起こしてしまったものだと、客観的には思っています。「脱サラして起業したい人100人」を集めれば99人は参加してしまうだろう案件でしたが、途中で軌道修正(仕入価格の異様に安い業者を切る) できなかったのは私の至らなさであり、大いに反省すべき点だとも受け止めています。私は本来、筋の通らないことは嫌いで、万引きや不正行為もしたことはありません。独創性と非常識は紙一重ではありますが、何かしらのトラブルを起こすのは自分自身の非常識さに起因すると自己分析しています。社会的責任を果たすのが真の事業家の姿だと思うので改めたいです。せっかくありえないくらいの失敗を犯したので、何か成長に繋げないといけないです。薬物で逮捕されたゲイのシンガーソングライターが偽善的な曲をヒットさせて社会復帰出来た例を参考に、今後は 公人としての事業活動よりも芸能やWEBでの創作活動に力を入れていく予定です。

捜査当局による懸命な「被害者探し」の結果、該当商品を購入したと思われる顧客を対象に徹底した電話攻勢が行われました。ショックを受けている「被害者」 から任意で商品を提出してもらい、これをメーカーの鑑定にかけるという流れになります。メーカー独自の鑑定結果が商標侵害の法的根拠とされ、有罪に できると判断した検察が起訴をします(絶え間なく「追起訴」が繰り返され、現場捜査員からは「わしらの夏休みを返せ(笑)」とまで言われました が・・・・・・)。 お盆と正月は裁判所が閉廷する為、それらの影響をモロに受け、それぞれ2ヶ月近く公判が行われなかったこともあります。麻原や宮崎の件でも思いますが、 裁判員制度の導入よりも以前に、日本の裁判は結審するまでをもう少しスピーディにお願いしたいと思います。

 

警察の調査の結果「被害者」となった顧客各位に対し、私は留置場の中で手書きの手紙を誠心誠意書き綴り送らせていただきました(70枚綴りの便箋4冊 を使用)。多大なご迷惑をお掛けしたにもかかわらず、示談と商品代金の返金に応じて下さった方には本当に有り難いと思っております。今回のことを「宥恕する(赦します)」とも言っていただいたので、今後は信頼に応えて行動して行かなければいけません。手紙のお返事をいただけなかった方に対しても、失礼かとは思いましたが現金書留にて商品代金を一方的に返金させていただきました( 無事、全員受け取っていただけました)。また、警察からの指導と個人情報保護法に基づき、顧客データは全て削除済みなのでご安心ください。何かあった際に顧客名簿がない状況では対応に困ると思い、ハードディスクのデータ復旧作業を一応は試みましたが、フリーソフトで復元 できるほど検察の仕事も甘くはなかったです・・・・・・。アメリカなどでは押収したハードディスクは叩き割って処分するらしいですけどね。作業料金として50万円くらい持って 行くような専門の業者に復旧を依頼しようかとも思いましたが、そこは検察の情報管理課の意向を最大限に尊重させていただきました。そもそも貸し金やエステの場合とは違い、ブランド品購入の顧客リストに情報としての価値は大してない とは思います。

 

仮に通帳の入金履歴から追跡して国税局の査察が来たとしても、ブランド事業に関する主だったデータは消去されて何も残っておらず、例えばパチンコでの収益など のように、私には法的に差し押さえ可能な給料等の収入はありませんし、預金や株券等の財産は被害弁済の為にすべて処分しましたので 、手元には何も残っていません。最初から犯罪に対する強い覚悟や認識があり、捕まるのを覚悟してお金を残す気であれば億単位の預金があっても不思議ではなかった のですが、生まれてから今までのこの28年間、サラリーマンの生涯収入くらいは余裕で溶かしてしまいました・・・・・・。アフィリエイト収入等の名義は昔の彼女のものだったりで、現在の私は査察に入るに値しない無一文男です。ですが、将来的には法人税と所得税を 我が祖国日本にガンガン納めたいと思っています。

本来であれば何処か別の公的な場所を使い、ポルマンサイトの訪問者用とは別な形で顧客各位に対する事情説明が出来れば良かったのですが、 それに相当する通販会社や運営サイトを潰してしまったこともあり、このような誰が見ているか分からない怪しげな個人サイトにて代えさせていただきました。「のまねこ問題」の見解をmixy(ミクシー)で発表したエイベックスのMAX松浦みたいで 、実に不本意です。ここでは誤解を招くような表現しかできませんが、顧客の皆様には信頼を裏切ってしまい本当に申し訳なく思っています。改めて深くお詫び申し上げます。今回の事件を戒めとし、これからの人生で社会貢献できるよう精進する所存です。

 

初出:ポルシェ万次郎逮捕〜サイト終了の事情説明会(06/01/18)

 


 

後記:ううっ、過去に自分の書いた稚拙な文章を見直す作業ほど辛いものはありません。しかし、これを書いた10日後には収監されることになるんですよね。懐かしいというか、感慨深いものがあります。そういえば最近のニュースにもありましたが、「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングのブランド「g.u.」から、980円のジーンズが発売されるんですってね。ブランドという付加価値さえ取り除けば、アパレルの原価なんてそんなもんです。同じく最近の事件で、大阪・ミナミの大丸心斎橋店で昨年4月、トイレや婦人服売り場など3ヶ所で相次いだ連続放火事件で、現住建造物等放火罪などに問われた飲食店手伝い、小森浩子被告(48)の判決公判が13日、大阪地裁でありました。笹野明義裁判長は、「従業員や客約1700人が店舗におり、まことに危険で悪質な犯行。実刑も当然だが反省している」として懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役6年)を言い渡したとのことです。母の子殺しなどの事件や痴漢冤罪の件でもそうですが、日本の裁判は女性に甘いところがあるように思います。求刑3年を超える事件で執行猶予が付く例も、これは印象に過ぎませんがやはり被告人が女性である比率が多いように思います。

 

【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 1

 

記事の作成日:平成21年4月10日

 

●刑務所コラム 目次

 

 【保釈後】 半年間の勾留より保釈・逮捕の経緯

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 1

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 2

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 3

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 4

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 1

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 2

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 3

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 4

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 5

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 6

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 7

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 8

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 9

 

 【仮釈後】 出所後の新生活と刑務所ボケ・保護司

 

 【満期後】 刑期満了で社会復帰!日記とか色々

 

 【おまけ】 獄中短歌(法務省発行の新聞「人」より)

 

 【おまけ】 刑事施設(行刑施設)、収容分類級一覧

 

週刊プレイボーイ 刑務所特集 1/2 週刊プレイボーイ 刑務所特集 2/2 BUBUKA 小室哲哉逮捕特集

 

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上記は日々の労働から開放され、クリエイティブな活動のみで生計が立てられる知的生活者への近道。自分の書庫を持ち、吸収した知識はネットを通じて社会へ還元しよう。

 

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