前科者通信 〜ポルシェ万次郎の刑務所日記〜

 

拘置所や刑務所など、塀の中(ムショ)での生活を明かした監獄情報サイトの決定版!受刑者家族への助言や出所後の再会掲示板など。

 

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【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 4

 

※公表する予定のなかったプライベートな私信一通の全文です。証拠品(情状証拠)として法廷への提出も行っておりません。文中にある「赤字」は私の解説及び追記、匿名箇所となります。また、身内へ宛てた手紙という性質上、言葉にウエイトを乗せるために多少のファンタジーやしおらしい記述があることをご了承の上お読みください。

 

 業見委託契約を結んで出向していた各会社の急成長を素直に喜べなくなったことを前述しましたが、これは何も利益の分け前に不満を感じて分裂(独立)というニュアンスでは決してなく(私を含め、当時は誰 一人違法行為の認識などありませんでした)、単純にWEB関連のスキルを持っているのだから下請けのような状態を卒業し、もっとフリーな立場で仕事をしたいと願っただけのものです。むしろ収益体制の整い終えた会社にとっては「用済み」な、今 さら削減することができない私への高額な人件費は負担になっているとすら感じ、自ら身を引いた双方利害が一致しての契約終了だったように思います。独立起業の世界では今まで在籍していた会社での顧客名簿や取引先 リスト、部下や同僚を引き連れて同業の競合会社となることは珍しくありませんが、それでも私は独立してすぐにブランド通販を始めるのは義理に反すると考え、趣味と実益(広告収入)を兼ねた自分の個人サイト(書評 、コラム、無料オンラインゲームの運営など)の制作に力を注ぐようになります。SEOの技術を駆使することで私のハンドルネーム「万次郎」は、キーワード検索すれば「ジョン万次郎(中浜万次郎)」を抑えて一位で表示されましたし、漫画のタイトルやアーティスト名を直接検索しても 、公式サイトの真下(2位)に私のページが表示されるなど、ページ内容を充実させあらゆる検索キーワードを独占することで得られるレスポンスやアフィリエイト収入に熱中します( 当時、「小室哲哉」と検索すれば私の批評サイトが2番目に表示されたのですが、これは良く考えれば凄いことだと思います。女性アイドル画像掲示板@小室系マニアスペルバウンドなどは 、留置場内でも知っている人がいたくらいです)。合法であっても品位に欠けるアダルトサイトなどの制作は、荒稼ぎ できると知りつつも創作意欲が湧きませんでした。月に数十万円の収入を得てはいるものの、仕事を選んでいたせいか多額に膨らんでいた消費者金融等々への返済に充てるのが精一杯の状況で す。「パチンコ台」「パチスロ販売」などの主要な関連キーワードを私の運営サイトが首位独占することで 、とある家庭用パチンコ台販売業者の売上に大きく貢献していたようですが、やがてこうした広告手数料(売上の10%)のキャッシュバックを受け取るよりも、自分でWEB通販会社を創ってしまおうと考えるようになりました。

 

圧倒的な規模で先行する「楽天市場」「ヤフーショッピング」に加盟店舗数などのインフラ面で対抗できるとは思いませんでしたが、私は5年以内に200店舗を超える自社直営のショップサイト群を作り、それらを「自社直営ショッピングモール」と称して差別化を図ろうと計画します。つい先日( 平成17年10月22日)、ライブドアが大手カタログ通販会社「セシール」の株式の過半数(50.1%)を友好的なTOBで取得したと報道されましたが、たったの200億円で買収してしまえる上場企業(マザーズ)と、資金や人脈にも乏しい私とでは条件や環境の差こそあれ、ネット事業における戦略性の面では例の「球団買収騒動」で注目を浴びる以前から( 同社前身のオン・ザ・エッヂ時代、経済誌に登場し出した頃やイーバンクとトラブっていた辺りから)共通するものを感じていました。ライブドアの役員はいわゆる「オタク」属性の人が殆どで、恐らくは私と同じように「俺ならこうする(こう思う)」といったアイディアを具現化(発信)したい衝動が仕事のモチベーションになっているのだと思います(プロスポーツ選手やアーティストと同じで、自分のやりたい仕事だけを展開している起業家はとっても幸せだと思います。リアルで経営シミュレーションゲームをプレイしているような感覚ですが、まあ人生でこれ ほど楽しい職業はないでしょうね)。例えるなら ゲームセンターのレーシングゲームでランキング上位(一位はソフトバンク)に記録されて賞賛を浴びたい感覚とでも言いますか、私の場合も詐欺で儲けて私腹を肥やすのが目的ではなく、社会的に認められたいというような 事業欲や自己顕示欲が主でした。(逆に私財を投じてでも社会的信用や賞賛が欲しかったくらい・・・・・・。なのに何で詐欺罪?って、自分自身に問いかけたい心境です。無くしたお金はまた稼げば良いだけですが、失った社会的信用は取り返しつかないくらい大きいと思います )検索エンジン事情に詳しい知人からは、○○○○○○のキーワード独占状況や事務所の大きさを見て、「帝国を築きつつあるなぁ」と羨ましがられますが、「この程度で驚いてもらっては困る。まだまだアイディアを出し切っていない」との思いが 募るばかりです。しかし私のように我を忘れて法を犯したり、反社会的な行動を取る人間は制裁を受けて然るべきだと、今では思慮の足りなさを深く反省しています。

 

WEB通販で取り扱う商材の候補には「囲碁・将棋盤」「釣り具」などもありました。「囲碁」「将棋」「釣り」などの直接的なキーワードで 自サイトを上位表示させるのは難しいですが、「将棋盤」「将棋駒」「釣り竿」「ルアー」といった程度のキーワードなら、一位表示を独占して消費者を 囲い込む自信があったからです(私の棋力は、雑誌「将棋世界」の「あっと言う間の3手詰み」とか を解けて喜んでるレベル・・・・・・。私の残りの人生をすべて将棋の勉強に費やしても、日本で一番強い小学生とかに勝てる気がしません。そう考えると将棋の勉強って いうのも何だか不毛ですね)。さらに商材の製造元も専門誌の広告スペースなどに掲載されていて探しやすいですし、インターネット上でも簡単に連絡が取れる上、製造メーカーとの直接取引なら代理店を通すより利幅も大きいです。しかし日本料理店の修行や経験を積んでおきながらわざわざフランス料理店を 開業する人がいないのと同じように、私はクリスマス前だったこともあり、通販事業のとっかかりとして経験のあるブランド品を商材として選択することになります。商材を決める以前から、「○○ビル」という名の付くできるだけ家賃の安いワンルームマンション二部屋を大阪市中央区内に探し、これを事務所としてページ上に表記することで対外的な信用を得ようと思い、即日で賃貸契約を済ませます。初めての経験ばかりで行き当たりばったりながらも、代金引換やクレジット決済の使える配送業者の手配 、屋号入り振込口座の開設などの諸作業は順調に進みましたが、肝心のショップサイト作りに凝り過ぎて必要以上の時間を費やしてしまいました。結局○○○○○○の一号店である○○○○○○○○○○○を営業できたのは平成15年12月25日(当時26歳)と 、一年を通して一番ブランド品が売れない時期という大失態を犯してしまいます(会社の立ち上げからWEB制作 、経理、営業まで全然一人でやれているので、以後に多忙を理由としてスタッフらを雇い入れたとしても、やはり彼らとの「共謀」とまでは言えません・・・・・・って、これらはまあ検察官や裁判官に言いたいだけで、だからどうというわけでも大してないのですが。。。)

 

商機をみすみす逃してまでクリエイティブに作った甲斐あってか、売上は初日から順調に計上されました。お金が入金されることよりも、流通を起こすことが できた事実を単純に嬉しく思います。営業時間を過ぎてから「明日の子供の成人式までにどうしても間に合わせたい」という要望を電話で受け、市内の卸業者に頭を下げて商品を受け取った あと、高速道路を使って郊外の21時30分まで開いている配送センターへ持ち込み、どうにか間に合わせたというようなこともありま した(翌日には丁寧なお礼の電話をいただきました。このように「良い仕事したなぁ」とか思うことは 多々ありましたし、お客様への対応も常に親切で丁寧でした。商標侵害物品が混ざっていたことを除けば本当に良いショップだったのですが ・・・・・・)○○○○○○の仕入先となるブランド卸業者は 、インターネットや「バイヤーズ年鑑」などの業界誌で探しました。まずは仕入価格の一覧表をメールやFAXで送信案内してもらうのですが、「安い方の並行モノ(商法侵害物品=法的に偽物)」を案内してくる卸業者が殆どで、私が現在パソコンの中に保有しているデータリストの中でも 、大手で真っ当な正規品業者の連絡先リストの方が情報としての価値がはるかに高く、これらの稀少な情報を知りたがる同業者は多いと思います(いわゆる「偽物」は何もヤクザな人達が独占的に扱っている 商品属性ではありません。そこら辺の、何処にでも存在する普通の中小アパレル業者が、有ってもわずかな罪悪感を持って普通に流通させているのが現状です)。大手ディスカウントストア「○○○○○○」も、昔は「安い方の並行モノ(商法侵害物品=法的に偽物)」を扱っていたと噂されていました(4年程前に摘発されていたと中の人間からも聞きました が、留置場内にはネット環境がないので事実確認はしていません)。「アメリカの貧困地域に住む有色人種や移民がドラッグの使用や売買に手を染める理由は、本当にそれらが周囲に普通に溢れているから(日本の社会でいうとタバコみたいなもの?)。余程強く意思を持って生きないと簡単に非合法な犯罪の世界に取り込まれてしまう」 というのは、留置場内で読んだ『プリズン・ガー ル - アメリカ女子刑務所での22か月』という本からの引用です。私は「何故自分だけが・・・・・・」との思いはありませんが、 大手のパチンコ店などでも堂々と 景品に置かれているなどの周囲の状況から、遵法意識や正常なバランス感覚が麻痺していたというのが正直なところかもしれません。

 

「国内直営店でメンテナンスを受けられない可能性があるような属性の商品については、これくらいの安価な値段が妥当だろう」などと、 私は自身の勝手な基準で販売価格の値付けを行っていました(豊富な提携先により、正規な商品もほぼ最安値で販売していましたが、今回問題のあった商品については「ああ、そういう属性の商品なのね」と販売価格から分かってしまう ほど、市場の相場からはありえないくらい安い価格で販売していました。同業者や卸し先の小売業者からは、「正規モノ、並行モノを問わず、社長のところで揃わへんブランド品はない なぁ」とも言われていましたが、ここでも誰も「偽造品」「コピー商品」「違法物品」などのキーワードは発しておらず、商品担当者自身もその辺りの自覚がないような人間が多数いたように思います。仕事に対する私のモチベーションは「周囲の期待に応える」「 事業規模の拡張」「検索キーワードの独占」の3つに尽きました)

品名

国内定価

正規品

市場価格

正規品

仕入価格

偽造品

市場価格

偽造品

市場価格

(オークション)

偽造品

仕入価格

偽造品業者

買付価格

(推定)

○○○○○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○,○○○

○○○○○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○○,○○○

\○,○○○

上記は○○○商品の参考例ですが、国内定価の○○○○%程度で卸売りしてくれる正規品取扱業者はいくつもありますので、WEBショップでなら正規品だけの取り扱いで利益を出すことは十分可能です。○○○○○○で直接運営していた11サイトの内のいくつかは、実際に正規品のみを販売していた法的にも まったく問題のないサイトでした。「100%正規品化」をまだ達成できていない、僅かに残ったブランド商材についてを解決できたあと、完全な正規品取扱業者として憂いなく有限会社での法人登記を予定していました 。しかし各色ごとに仕入れた商品を一個ずつ専用機材で撮影し、それをさらに背景カットなどの画像処理を丁寧に施してページ上に掲載していたため、仕入資金や作業労力の面で一朝一夕にできるものではありませんでした( これはまあ結果論ですが、他所のサイトから商品画像を借りて来るなりして早急な商品の入替作業を行っていれば、私の会社もあのような形で摘発されることはなかった と思います。過去に「並行モノ」の商売で作った運転資金を活用し、今では立派な正規品サイトを営んでいる会社や卸業者をいくつも知っています 。正規品の取り扱いですが、自主流通業界に加盟している大手卸業者から仕入さえすれば、商品属性についてまず問題ないと思います)○○○○○のアクセサリーや○○○○○○○○○○○○○○などのブランドに関しては、正規品であっても国内定価の○○%以下というような安価で入手 できてしまうものもあります。この辺りの仕組みがどうなっているのかは分かりませんが、機会があれば正規取扱業者や正規代理店に訊いてみたいと思います。○○○○○○では「○○○○○○○(○○○)」の商標侵害物品を○○,800円で販売していたことになりますが、偽造品取扱業者から○○,000円(単品で発注の場合)で仕入れてオークションに出品したとしても 、利益を出すことはまず不可能です。10〜100個の単位でまとめ買いすると一個単価をディスカウントしてもらえるため、私は自身が借金をしてまで,500個(内、商標侵害物品,150個)もの余剰在庫を抱えてしまいました。業者への値引交渉には特異な技術が要求される ため、最後まで一度も従業員に担当させたことはなかったのですが、多忙だった私は卸業者との電話回数を極力避けるのが目的で 、こういった余剰在庫が残るような無理なまとめ買いをしていた側面もあります。偽造品取扱業者からは「御社サイトなら現在の販売価格を1.5倍に値上げしても 、今の売上を落とさずに利益を上げられますよ。むしろ安くし過ぎてはブランド的な付加価値を損ない、余計な不安感を煽ることにも なってマイナス」などと言われますが、私はこうした助言や法規を無視したマイルール(そういう属性だから安い)で 、非正規品を混ぜて販売する矛盾や罪悪感を解決していたのかもしれません。また、取引業者に商品の在庫がない場合はオークションで落札して仕入れることもあ ったのですが、出品者から粗悪品を送られた際には、「偽造品ではなくちゃんとした並行モノを送ってください。扱ってないのならこの偽物は返品させてもらいます」などのクレームを書 き、メールで送信したことも何度かあるくらいです。

 

会社概要ページ記載の「ネットでの通販事業に特化し、店舗を持たない(人件費やテナント料の削減)から価格が安い」という文言はある意味事実で、○○○○○○で販売していた正規品の販売価格が有店舗の「ヨドバシカメラ」「ドン・キホーテ」、カタログ通販のそれより安いことを確認しています。また、ブランド直営店ではないセレクトショップでは、販売価格を国内定価に合わせたものが殆どのようです。私はインターネットの秘匿性を利用して粗悪品を売り逃げしていたというわけではなく、テナントを構えて店舗販売する上で必要な販売育員成のノウハウやキャリア、資本力の欠如 などから、販売のツールとしてインターネットの活用を考えました。(当たり前の話ですが、何の考えもなしに参加して成功するビジネスはありません。既に成立している商売へ後発で参加するケースが殆どだと思いますが、 その場合は先行各社と比較して勝っている部分を客観的にいくつか挙げられないと駄目です。「〜だからうちは稼げるんだ」というような確固たる理屈というか、自分自身への説明が最低限必要だと思います。パチンコで勝った時だけ「俺はパチンコが強い」とうそぶく人間が身近な例でしょうか。こういう人間は総じて勝った理由を正しく説明 できない場合が多いです)お客さんからのクレームについては「直営店で当社の商品ではない(正規品ではない)と言われた」という内容よりも 、「糊のような汚れが付着している。金具が外れかけてる。箱が傷んでる(交換して欲しい)」というような、検品ミスによる人為的な内容のものが多く、返品の際の手数料や送料を○○○○○○で全額負担 させてもらうのは当然のこと、商品代金の返金については使用期間にかかわらず、速やかに100%の確率で応じていました。商品の修理については建前として代金を請求する体裁をとっていましたが、商品属性の後ろめたさから 、理由をこちらで用意して無償で対応させてもらうことも多かったです。私はあのまま逮捕されることなく、2、3ヶ月後の「100%正規品化」を予定通り達成 できていたとしても、以前より商品を購入されていた方についてはこれまでと同様に真摯な対応をしていくつもりでした。しかし誠意を持って返金に応じるからといって 、ブランドメーカーの商標を侵害するような物品を販売して良いという理屈にはなりません。まさに「ブランド」という呼び名が示す通り、鑑定の専門家であっても真贋の判別がつかない( 生産工場や使用素材が同一)であるとか、海外本社の専門チームに送らないと見分けられない(国内では信用性の高い鑑定が出来ない ため、依頼された鑑定結果を警察へ提出するのに2ヶ月以上かかったブランドメーカーが実際にいくつかあったようです。警察より鑑定結果の書かれた資料各種を確認させていただきましたが、偽造品であると断定したブランドメーカーの資料を見ても 、「正規品と比べ縫製が粗雑であるから偽造品である」など、抽象的な内容しか書かれていない場合が多いです。もっとも、メーカー独自の内規を公表したくないが故の曖昧さかもしれませんが、警察官も呆れるくらいの曖昧な内容の鑑定結果があったことは事実です)とか、財布やバッグとして何らその実用性に不自由しないとか 、正規品と比較してクオリティにまったく遜色がないとかの問題ではなく、殆どのブランドファンの人にとって「ホンモノと呼べるのかどうか」が 最も重要な関心事あり、メーカーが正規品ではない(メーカーが関与していない商標侵害物品=法的にニセモノ)とカテゴライズする商品属性には、やはり何の価値もありません。お客さんからのクレームを抽出して出力した資料を警察の調べ官より確認させていただきましたが、これらは想定内だったとはいえ「丁寧な対応で信頼していたのにショックでした」との文面には本当に申し訳なく思い、方法が根本的に間違っていたと自己嫌悪に陥ってしまいます。

 

Q&Aページ掲載の文章については、既存の色々な並行モノサイトやオークションサイトの解説ページに記載されていたいたものをコピー&ペースト でかき集め、若干の編集を加えてそのまま転載して使用しました。「すべて新品・本物です!」の文言も、「弊社商品は偽造品・模造品(レプリカ)です!」などと掲載しているサイトが 一つもなかったため、八百屋や魚屋などの「採りたて・新鮮です!」のフレーズと同じような感覚で、考えなしに使用してしまいました( 平成17年10月頃の新聞ニュースですが、「薬事法違反で逮捕の会社、販売担当のWEB制作会社は「ネット上の記述を転載して使用しただけなので悪質性は少ない」とのことで 、なんと起訴猶予処分となっています。詐欺事件に合わせて適用される罪名として商標法違反の同類項の特定商取引法違反(リフォーム詐欺等)や薬事法違反、今が旬の建築基準法違反(耐震偽装マンション)などが挙げられると思いますが、詐欺罪を付けて併合税とするかどうかは、検察のさじ加減ひとつかもしれません・・・・・・)。「偽物・コピー品であった場合は商品代金を返金させていただきます」とページ上に掲げる一方 、「直営店でメンテナンスを受け付けてもらえない場合があります」などと、正規品の定義からは矛盾するのではと思えるような内容を サイト上できちんと公表していたことになり、警察の調べ官からは「○○○○○○を設立する前から偽物と知ってたのに 、それを本物と欺いた(詐欺)んだろう!」と責め立てられますが、非があって反省すべき立場の私は、誤解を含んで作成されて行く供述調書の内容に否定の意思を示すことや 、「偽物」の認識の度合いを正確に伝えることができずにいます(あまりにも違う内容は修正してもらいましたが、その度に恫喝されたり嫌な顔 をされたりとかも・・・・・・。こちらは長丁場を覚悟しているので良好な人間関係を築こうと非常に協力的な態度で接しはするのですが、まあ、警察はあのような手法で 有罪にしやすい調書を集めて送検するのがお仕事ですし、調べ官に対して不満とかは特別ないです。留置場内で読んだ11月8日付けの新聞に、11月5日に京都地裁で行われた例のWinny(ウイニー) 事件の17回目公判の記事が掲載されていました。弁護人質問の中で被告人の金子勇(35)は、「(取調べでの)供述は検事や刑事が勝手に書いた作文」「自分が言っていない内容について修正を求めたが直されなかった」「警察に協力するつもりだったので(指印は)機械的に押した」などの発言があったと書かれており、私の場合も同じような感じだったので、これには激しく同意しました)。自己主張の強い私でさえそのような状態だったので、警察のお世話になったことなど一度もないであろう従業員らの取調べ(代表者である私以外、誰一人として起訴はされていません。すべて任意での事情聴取です)がどのような内容であったか、想像することは難しくありません。供述内容を私は知りませんので何とも言えませんが、従業員らは仕事の具体的な内容までは認識しておらず、供述調書は調べ官の理詰めな誘導で作成された、信用性に欠ける内容である可能性がないとも言えません(裁判では当初、検察側から従業員らの供述調書が証拠品として提出されるのを不同意としました。検察側と弁護側はお互いに提出予定の証拠品を事前に確認 、共有、検討し合う決まりとなっていて、法廷ではどちらかが知らない証拠品を元にした事実が急に出て来たりしないような、公平なシステムとなっています。供述調書などの証拠品を不同意すると 、今度は関係する従業員らが証人として検察から法廷に呼ばれることとなり、一問一答形式で質問される可能性が出て手間をかけてさせてしまう ため、最終的には不同意を取り消して調書自体の信用性を争う方針にしました 。窃盗や強盗などの犯罪はともかく、取調べはやはり可視化する必要があると思います)。従業員らの仕事は単純作業の範囲内であり、責任があるのは すべて私個人なのです。また、将来の法人化に向けて事務所内では領収証を保管する癖を付けさせていましたが、それでも相当な量の伝票が紛失していると思われ、実際の利益は警察調べのそれよりもずっと低い数字だったと考えます。さらに、法廷では「社長出金分(2,000万円)」という資料が検察側より証拠品提示 で出される可能性がありますが、これも単純に経理の人間が休みを取っている際、私が「事務所の金庫」から出金して主に商品代金(代金引換 、着払送料)などを支払っただけのことです。私の給料や交友費を直接示すものではありません。

 

○○○○○○として会社運営していた1年4ヶ月間のブランド事業部のみの入金履歴(=売上)を拾っていくと、その合計金額は億9,500万円になると担当検事より教えていただきました。ブランドメーカーが独自に鑑定した結果、少なくともその内の,500万円相当が商標侵害物品の販売による売上であった可能性があると判断された ため、私は総売上の実に分のを占める比率 の売上を、非正規品の販売という違法な手段で計上していたことになります。しかし、逆にこれらすべてを正規品で販売した場合のことを考えても 、初年度の年商は億円を軽く超えていたことが予想でき、私は大した意味もなく早まったことをしてしまったなと思うより他はありません。年商億円とは言っても 、正規品のみを扱うブランド品の商売は基本的に薄利なので、未だに当初借りたワンルームの狭いマンションを事務所にして営業していただろうとは思いますが、私は未来への希望に溢れ十分に幸せであったに違いありません。警察や検事の調べ官からは 、「君はまだ若いし、ネット上の販売力は何処よりもあるのだから、もう一度ブランドの正規品販売でイチからやり直せ」と励ましていただきましたが、留置場内で半年間の自問自答を繰り返す中で、私は法で定められた刑事罰の他に世間を騒がせたことに対し謹慎している態度を示し、改悛の情が自他共に認められるまで事業活動は自粛するべきだとの結論に至ります(以前の「並行モノ」のブランド卸業者は現在、びびっているのか電話番号が変わっていて殆ど連絡が繋がらず、「正規モノ」のブランド卸業者からは「ウチは全然わだかまりとか ありませんから、また以前のようにご注文いただけると嬉しいです♪」「実は当社も昔、税関で差し押さえられてお灸を据えられたことがあるんですよ。早く頑張って復活してください♪」など、概ね 温かい言葉をかけていただきました。通信販売は元々好きな仕事でも得意な仕事でもなく、今となってはもう懲り懲りといった感じです)。まさかもう一度 自分が同じ罪名で逮捕されるとは思いませんが、メンタリティから変えていかないとまた前例のない案件で事前調査や考えなしに進めてしまい、再び社会事件等を起こし てしまいかねないです。先日あった「中国軍が沖縄へ侵攻」というヤフーニュースを模した偽ページを、「注目を浴びたかった」との私的な理由 でWEB上に作成、公開した人間は何らかの罪に問われるそうですが、ああいうことは私もやりかねないですし、とても他人事のようには思えません(「大東亜共栄社」「ダルビッシュ(有)」みたいな法人名で登記して世間を騒がし、また要らぬトラブルを抱えそうな人間です。しかしこのB級ニュース、最初は勘繰り過ぎて平和ボケした日本人に啓発を促す意味があるのかと思いました。民主党の政策の中に 、沖縄を日本から分断しようとする不穏な動きが一部であったようですし・・・・・・)。今回、私は刑事事件を起こしてしまいましたが、本来はリスク覚悟でそれを行わなければ人生を楽しめない(生きていけない)ような職業的犯罪者(窃盗常習犯、麻薬ブローカー など)ではありませんし、例え10億円以上のお金を積まれて依頼されたとしても、犯罪行為(再犯)を行う意思がないのは当然のこと、 遵法意識のなさや認識の甘さについても今後は見直して行きたいと思います。

 

現在の私はこれまでの人生でかつてない程の辛く苦しい状況にあります。彼のアインシュタインは「死とはモーツァルトが聴けなくなることである」と言ったそうですが、留置場内では 新聞の社説の読み比べはおろか、「石綿(アスベスト)」を「せきわた」と読むのか「いしわた」と読むのかさえ分からないような、情報や行動が大幅に制限された不自由な環境におかれています(結局「せきめん」が正解でした。まさに「赤面」とか上手いこと言ってる場合でもないですが、 留置場ではとりあえず新聞は毎日新聞一紙のみ閲覧可能でした)。同じ留置人らに「郵政を争点に国会(衆院)も解散ですね」と話し掛ければ、「中野会(指定暴力団)も解散でんな」とおかしな答えが返ってくる異質な環境の中にいます。私は二度とこのような思いはしたくありませんし、これからは いわゆるサラリーマンと呼ばれるような堅実な仕事を度が過ぎない程度に頑張り、休日も普通に設けて趣味の書店巡りやネットサーフィンを楽しむなど、憲法第二十五条 第二項の生存権ではありませんが、健康で文化的な最低限度の生活を営めるだけで十分に満足です(とは言ったものの 、やはりサラリーマンは無理でしょうね。「毎日同じ時間に規則正しく起きる」という当たり前の行為がまず不可能で、「どうしても限界が来たら睡眠を 取る」「たっぷり睡眠を取り、目が覚めるかお腹が空いたら起床する」みたいな生活が長く染み付いていけません・・・・・・。収入はそこそこ、ネットで毒吐いて本 が読め、中毒患者みたくドラクエとかやってりゃ結構幸せかも?「幸せ」って相対的に身近な誰かと、或るいは世間の平均値と比べて 優越を感じるもののような気がするので、私は多分ニートのような生活も我慢できないだろうとは思います)。留置場内で重松清の直木賞受賞作品『ビタミンF』や、高杉良のノンフィクション企業小説『燃ゆるとき』などを読んでつくづく思いましたが、ありふれた日常の中 でも幸せな人生を送ることはできますし、起業して経済活動を行うのなら「東洋水産(「まるちゃんラーメン」の会社)」のように、経営者自身が社会的責任を果たす志や経営理念を強く持たなければいけません。私は今回の事件を戒めとして負の遺産の返済や清算に努め、広く社会貢献出来るような人間を目指したいと思います。例え○○に宛てた私信とはいえ、このような内容は第三者から 見て誤解を与える恐れがありますが、専門性を帯びた今回の案件を供述調書とは別の側面で綴っていますので、○○弁護士には弁護していただく際の資料として参考にしてもらえればと思っています。それと次が本題だったのですが、情状証人として の出廷をお手数かけますがよろしくお願いいたします。加筆修正や推敲をしている内に手紙を発信するのが遅くなってしまいました。留置場内故、乱筆乱文要用のみにて失礼致します。

 

草々 平成17年9月28日〜10月23日 ○○万次郎

 

追記

 

とうとう留置場内で一番の古株となってしまいました。

 

またひとり 移監見送り 寂しけり

(移監=ここでは身柄を拘置所へ送られること)

 

”り”で強引に韻を踏んでみましたが、今度は季語を入れた下の句を加えてみる予定です・・・・・・などとつっぱってはいますが、やはり精神状態の方は良好とはいえません(自業自得なので反省するより他はありませんが)。○○から聞きましたが、○○がご懐妊だそうでおめでとうございます。逮捕前は結婚式の二次会用にと、「かぐや姫(南こうせつ)」の「妹」をカラオケ屋で練習して仕込んでいました。あれは我々の世代が聴いても「オケ」に古臭さを感じず、「主メロ」も綺麗な素晴らしい名曲だと思います(そういえば小室哲哉とKEIKOの結婚披露宴で 、南こうせつと木根尚登が一緒に演奏していましたね。しかもあれが披露宴中継の一番の目玉だった・・・・・・)。仕事の接待などで役に立つだろうと、「やしきたかじん」のベストアルバムも一緒に購入していますので、いつの機会になるかは分かりませんが、またカラオケをご一緒させていただければ幸いです。

 

 それではまた お便りします ○○さま 万次郎・・・・・・

 

初出:ポルシェ万次郎逮捕〜留置男の私信≪その4≫(06/1/18)

 


 

後記:このような手紙が後世に残るのは恥なので、本来はもう少し短く編集した方が良いのですが、SEO効果を考えて無駄な文章を削除できない辺り、ネットに文章を書いて食べている悲しいアフィリエイターの性質と言えるでしょう。しかし伏字が多くて何やら分からない箇所も随分ありますね。ヤフーオークションを良く利用するのですが、最近は本当に非正規品の出品が少なくなりました。やればできたじゃんって感じですね。留置場と拘置所の未決は楽しかった。刑務所は個室(独居房)ではないし、刑務作業があるせいで本を読む時間が取られるので平日は最悪。ホリエモンなんかは、拘置所の独居房はしゃべり相手がいなくて辛かったと言ってますね。ドワンゴ取締役のひろゆき 氏なんかは、私と同じで独居房での生活が苦にならないタイプだと思います。で、次ページの「ウィークリー前科者通信」からは、実際の刑務所生活が綴られた手紙の公開となります。

 

【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 1

 

記事の作成日:平成21年4月20日

 

●刑務所コラム 目次

 

 【保釈後】 半年間の勾留より保釈・逮捕の経緯

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 1

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 2

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 3

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 4

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 1

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 2

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 3

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 4

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 5

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 6

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 7

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 8

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 9

 

 【仮釈後】 出所後の新生活と刑務所ボケ・保護司

 

 【満期後】 刑期満了で社会復帰!日記とか色々

 

 【おまけ】 獄中短歌(法務省発行の新聞「人」より)

 

 【おまけ】 刑事施設(行刑施設)、収容分類級一覧

 

週刊プレイボーイ 刑務所特集 1/2 週刊プレイボーイ 刑務所特集 2/2 BUBUKA 小室哲哉逮捕特集

 

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上記は日々の労働から開放され、クリエイティブな活動のみで生計が立てられる知的生活者への近道。自分の書庫を持ち、吸収した知識はネットを通じて社会へ還元しよう。

 

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