前科者通信 〜ポルシェ万次郎の刑務所日記〜

 

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【おまけ】 獄中短歌(法務省発行の新聞「人」より)

 

 月に一度、各舎房へ回覧される法務省発行の新聞「人」より、「特選」として掲載された秀逸な獄中短歌の一部を抜粋してご紹介いたします。他にも同新聞には行刑情報や小説など、少ないページ数ながらなかなかの内容だったと記憶しますが、検索エンジンで調べようと思っても殆ど何も引っ掛かりません・・・。そういった意味でも稀少な情報のように思います。また、これを見て短歌に興味を持たれた方は、文科系短歌漫画『ショートソング(原作:枡野浩一、漫画:小手川ゆあ)』が面白いのでお奨めです。

 

●人新聞 2006年11月号 短歌 宮地伸一・選

 二十年 無事故の囚友(とも)に コツを聞く 「目立たず飾らず 素直に」と言う

府中 清勇武士

 評:なるほどいい教訓。根本は一つ。

 

 地球儀に 核ある国を 赤く塗り ぐるっと回せば 赤い惑星

横浜 蕨宿の番明

 評:稀に見る鋭い作。ああ「赤い惑星」か。

 

 乱れゆく ままの日本語 若い囚の 早口会話は 暗号に似て

松山 降雪

 評:「暗号に似て」に深い慨嘆がある。

 

●人新聞 2006年12月号 短歌 宮地伸一・選

 一度だけ この子抱かせて あげたいと 看守こまらす 妻のいとしさ

府中 希愛莉義

 評:面会所の光景。ぐっと胸に迫るものあり。

 

 こんな子に なるなら産まねば よかったと 我の目見つめ 母はつぶやく

岐阜 中川の井料

 評:軽い冗談であろうが、痛切にひびく。

 

 反則を 犯したあとに 我は悔ゆ 子の顔なぜに 浮かばざりしか

高松 北九極政九

 評:後悔は先に立たず・・・・・・か。

 

●人新聞 2007年01月号 短歌 宮地伸一・選

 やりかけの 仕事は代わりに やりおくと 吾(われ)を面会に 急かしむ同囚(とも)は

宮城 桜きなこ

 評:面会の時間を思いやる友の心。獄なればこその一首。

 

 十七年 われの出所を 待つ君を 想えば苦役の 苦など苦でなし

府中 清勇武士

 評:下の句の断定がみごとだ。

 

 罰房の 窓から見ゆる 人の世に 二年前まで 我も住みしに

富山 相模原稲葉魂

 評:それが今は・・・・・・と運命の変転を思う。

 

 「死ねぬなら 一生(ひとよ)をかけて つぐなへ」と 父は言ひたり 馬鹿な息子に

大分 春一番

 評:特に結句が痛切。

 

●人新聞 2007年02月号 短歌 宮地伸一・選

 家計図に 拾万石の 先祖もち 五百年後の 吾(われ)は落武者

千葉 しばまた霊智仏門

 評:先祖は大名、そして子孫の自分はと対比し、心が重くなる。

 

 おじいちゃん あのねで始まる 四歳の 虹のようなる 手紙もらいぬ

神戸 湯布院の庄

 評:「虹のようなる手紙」が実にいい。

 

 囚友(とも)たちが 満期日語る そんな時 そっと離れる 無期の淋しさ

熊本 東将之長忠考乃叡慈

 評:「そっと離れる」に鎮痛な心が滲む。

 

●人新聞 2007年03月号 短歌 宮地伸一・選

 帰らざる 命思えば 更生に 励む己は 偽善者ならむ

宮城 桜きなこ

 評:このような深い反省は、短歌の歴史の中には見られなかったものだ。

 

 我が孫は じいじーと帰ると 涙ため ガラスをたたき 我を見つめる

千葉 東方之光

 評:結句の原作「無期(われ)を」とあった。こういう表記は、無理も甚だしい。内容は可。

 

 「負けて勝て」 この信念を 糧にして 生き抜く知恵を 歌で学びぬ

徳島 池鴻

 評:要するに作歌は生き抜く知恵を養うことになる。これを悟った人は幸福とも言うべし。

 

●人新聞 2007年04月号 短歌 宮地伸一・選

 次の世も 今亡き父の 子に生まれ 罪の無き身に 孝行したし

帯広 釧路勇の心

 評:切実な思いが一首に溢れるばかりだ。

 

 「ぼくパパの 子に生まれて来て ごめんね」と 車椅子から 不意に子は言う

岐阜 石田一傘

 評:車椅子を気にして言うか。胸をつく歌。

 

 この手にて 人を殺めし われは今 同じ手をもて 聖書ひもとく

徳島 春雪

 評:深い悔恨と反省が流露する。

 

 裏金に いじめ自殺と 世も末の どこにあるのか 美しい国

熊本 蔵王不動

 評:鋭い批判が飛び出した。

 

 ここまで紹介してきて何ですが、いかにも塀の中らしいものも合わせて掲載した方が良いと考え、以下については4月号の「特選」ではない句の中から、塀の中のことを歌った句を紹介したいと思います。受刑生活の経験者であれば思わず「ニヤリ」としてしまうかも?

 

 罰開けて 房を出で行く 我の背に おり立つ蜘蛛が ガンバレと言う

府中 むさむら

 

 面会の 妻の涙の 本当の 意味に気がつく 便り途絶えて

横浜 宇都宮の亀

 

 「今日はね パパ絶対に つれて帰るよ」と 三歳の子が 真剣に言う。

名古屋 鈴樹孝蓮

 

 離婚せし とも知らぬ 幼娘の 最後の言葉 「パパまたくるネ」

札幌 蒲田の昇

 

 対局に 敗れし夜は 眠られず 読み浅かりし 一手を悔やむ

旭川 紀州弁慶

 

 郵便が 届き我呼ぶ 鬼看守 そのときばかりが 天使にもみゆ

宮城 桜きなこ

 

 面会日 今日は朝から 落ち着かず 時計気にして 又叱られる

府中 大蛇

 

 論告で 堅持が吾を 極悪と 言い放ちたり 母泣き崩る

横浜 夏望蝶

 

 よき友が 釈放される 寂しさは 恋の終りし 寂しさに似る

大阪 友情

 

 「このあほう」と 出かけた言葉 飲み込みぬ 内妻の顔 想い浮かべて

岐阜 石口恋し治

 

記事の作成日:平成21年4月10日

 

●刑務所コラム 目次

 

 【保釈後】 半年間の勾留より保釈・逮捕の経緯

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 1

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 2

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 3

 

 【保釈後】 向日町警察署の留置場より私信 4

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 1

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 2

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 3

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 4

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 5

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 6

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 7

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 8

 

 【収監中】 ウィークリー前科者通信(獄中連載) 9

 

 【仮釈後】 出所後の新生活と刑務所ボケ・保護司

 

 【満期後】 刑期満了で社会復帰!日記とか色々

 

 【おまけ】 獄中短歌(法務省発行の新聞「人」より)

 

 【おまけ】 刑事施設(行刑施設)、収容分類級一覧

 

週刊プレイボーイ 刑務所特集 1/2 週刊プレイボーイ 刑務所特集 2/2 BUBUKA 小室哲哉逮捕特集

 

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